「Radioしずない」について

このまちのラジオがあったらいいのに

 Radioしずないは「コミュニティFM局を作りたい!」という思いから始まりました。

コミュニティFMとは通常のFMより出力の小さい、市町村単位の小規模なFMラジオ放送のことで、北海道にも現在28局あります。

コミュニティFMという地域のラジオは災害時などの緊急の情報伝達に有利に働き、また地域の活性化やネットワークづくりのためにとても有効に機能するということで、インターネットやスマホの時代になった今でもいまだ注目されている小規模なメディアです。

ここ数年でスマホの時代になってひとりひとりの世界が広がり、便利になった反面、地域への感覚が薄れてきつつあるような気がします。時代の流れにはとても逆らえないけれども、「もう少しこの地域を楽しむために,まだ自分たちでやるべきことはあるんじゃないか」というのが私たちの漠然とした思いです。

しかし、コミュニティFM局を作るには総務省の許可や無線の免許などが必要ですし、様々な設備や、もちろん人件費を含めてたくさんの費用が掛かります。

私たちは昼間は働いている一般の町民が集まった有志なので、そういった設立のための活動ができるわけではないし資金を捻出できるわけでもありません。

しかも、どれだけコミュニティFMの必要性を主張しても、この町の人にその必要性が感じられなければまるで意味のないことです。




とりあえずやってみるか!

さて、今はユーチューブの時代です。スマホ一つで動画をネット上に公開して多くの人にアピールすることができる時代です。最近はテレビ、ラジオと同じような感覚で個人の動画が見られているということも聞きますし、ラジオを聴いているという人でも「ラジコ」の様にスマホで聞く人が増えているということです。Wi-Fiの普及に合わせてすでに電波という送信形態にこだわる人は少なくなってきていると思います。

災害時の対応としてはコミュニティFMの様に電波を送信している放送局には及びませんが、私たちが目指していることのプロトタイプはネット上で充分表現できる(しかも、お金をかけずに!)、と判断しました。

私たちはまず「イメージを形にしてみんなに伝えよう」ということでYouYube経由で月に一度、一時間程度の短い番組を作ることから始めました。

すべて手作り

私たちが作るラジオはすべて手作りです。パーソナリティーやスタッフもみんなこの街の人たちです。有名人も出ないし、ヒットソングもかかりません。私たちがアイディアを練って仕事の合間に少しづつ番組制作をしています。パソコン、スマホや、マイク、ギターなど最低限の機材を使って作る、いわば「自主製作ラジオ」のような感じです。

というわけなので、どちらかというと私たちの番組はトークが中心の地味な感じになると思います。一般的なラジオに期待されるようなものはできないかもしれませんが、そういったものはもうすでに既成のラジオ局が実在しますのでそちらに任せるとして、私たちは私たちなりにできることをしようとしています。

みんな何してるの?

私たちのテーマは日高地方の全体像をとらえること

日高地方にもいろんな人が住んでいて、いろんな動植物が生きています。

ここに住んでいる人たちが、普段何をしているのか、何をどう考えているのか。産業は、政治は、娯楽はどうなっているのか。素敵なところもあればそうじゃないところもあると思います。

私たちは「日高のイメージアップを図り、観光客や移住者を増やして街を活気づかせよう」などと大それたことを考えているわけではありません。あくまで、この街がどんな街なのか、ということを表現できるラジオでありたいと思っています。